仮面女子やスチームガールズのメンバーである地下アイドル「猪狩ともか(いがりともか)」さんの悲惨な事故が起きたのは2018年4月11日。
猪狩ともかさんの現在は・・・脊髄損傷で車椅子生活を余儀なくされているそう・・・復帰は絶望的ともいわれる中、今後の活動について迫ります。
2014年5月からアリスプロジェクト所属、スライムガールズのメンバーとして芸能活動開始。2017年2月26日に仮面女子加入式。2017年9月8日に念願だった埼玉西武ライオンズの始球式を務めた。
地下アイドルの中でも相当な苦労人で、デビューまで1004日という下積み生活をしていたことから、ファンも多かった猪狩ともかさん。
西武ライオンズの始球式を務めるほどの知名度となり、順風満帆に見えた彼女に何があったのでしょうか。
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看板が当たる不慮の事故で病院へ緊急搬送。
2018年4月11日午後1時45分ごろ、東京都文京区湯島1丁目の湯島聖堂の敷地内にあった案内板が倒れ、近くの歩道を歩いていたアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか(26)にぶつかった。
警視庁本富士署などによると、猪狩は病院に搬送され、腰の骨を折るけがを負ったとみられる。
本富士署などによると、案内板は木製で、縦2・8メートル、横3・8メートル。
強風で飛ばされたとみられ、倒れていた猪狩を通行人が見つけ、通報した。この日、猪狩は劇場公演には出演していなかった。
完全な不慮の事故だと思われます。この事故については、地下アイドル活動中などではなく、プライベートな状況で起こったものです。
しかし、これが・・・今後の活動に影響を及ぼすことになります。
当初は怪我の入院だと思われていたが・・・
2018年4月12日公式HP
「報道にあるように看板が倒れ本人にあたりケガをしました」と報告。
「現在まだ緊急手術中になります。本人がオフ中での事故だったこともあり、弊社も状況を把握するのに時間がかかり、ご報告が遅れましたこと申し訳ありません。現状ご報告できることは以上となりますので、またご報告できる状態になりましたらご家族と相談の上、皆様にご報告させて頂きます」とつづった。
その後・・・手術は終了し、ICU(集中治療室)で絶対安静の状態だという。
「現在、本人はICUにて絶対安静のためご家族の方しかお話できな状態です」とし、当面の間、猪狩は芸能活動を休止するとしている。
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良かった・・・手術は成功したんだ・・・
多くのファンがそっと胸を撫でおろしたでしょう。情報を少し聞いただけでは、看板が当たって病院に運ばれた?手術したらしいよ?レベルだったと思います。
芸能活動を休止も当たり前ですよね。ちゃんと静養して戻ってきてくれればいいですから。ファンとしては待つことしかできないですが。
猪狩ともかさんの現在は、脊髄損傷で車椅子生活
しかし、ファンに待っていたものは、なんと・・・猪狩ともかさんがもう立てないという悲報でした。
2018年5月7日に公式ブログに報告された内容を見てみると・・・事故の状況から現在の状況までが詳細に語られていました。
(一部抜粋)
私は4/11(水)に強風で倒れた看板の下敷きになってしまうという事故に遭いました。
私はいつものように歩道を歩いていました。
突然強い風が吹き、建物の大きな看板が倒れてくるのがわかりました。看板があまりに大きすぎてとっさに避けることはできませんでした。
気付けば看板の下敷きになっていました。
出せる精一杯の声を振り絞って「助けて…!」と口にしました。その時はとにかく苦しく、早く楽になりたいという思いでした。
それからすぐのことだったと思います。通行人の方が看板を持ち上げてくださって、救急車に運ばれました。
後から聞いたお話では、看板は建物の敷地を飛び越え歩道全体に覆いかぶさっていた状況だったそうです。
それから緊急手術を受け、ICU(集中治療室)に入院しました。
その後、HCU(高度治療室)を経て現在は一般病棟に入院中です。
主に負った怪我は、
・瞼裂傷
・頭部挫創
・骨折(脚、肋骨、胸椎、腰椎)そして、
・脊髄損傷
その影響で両下肢麻痺。私は歩くことはもちろん、自分の力で脚を動かすことすらできなくなってしまいました。
治る可能性は極めて低く、今後、車椅子での生活を余儀なくされました。
体調・怪我は徐々に良くなり、今は自立した車椅子生活を送れるよう毎日リハビリに励んでいます。
退院は今から約3ヶ月後の予定です。
でも私自身、状況を把握・受け入れるのに相当な時間が掛かりました。
主治医から私への説明は、
「脚の感覚が戻るのには個人差があるので何とも言えません。とにかくリハビリを頑張ってね。」とのことでした。
脊髄損傷について無知な私は、
「数ヶ月で治るのかな?」
「復帰のステージは笑顔でファンの皆さんに会いたい!」
「また始球式をやらせて頂ける機会があったら次こそノーバウンドで!」
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なんて、ベッドの上で考えていました。
私には【脚が動かない】という未来が見えていなかったんです。
精神科医とも色々お話をしました。
突然 脊髄損傷で脚が動かなくなった患者に対しては、主治医と共に精神科医もつくそうです。きっと家族や事務所、病院の先生方は私がショックを受けないように細心の注意を払ってくれていたと思います。
周りの反応や発言でだんだんと自分が思っているのと違うと感じたのは、HCUに移ってからのことでした。
私は歌も踊りも特別上手くはないけど、ステージに立ってライブをして楽しんでくださる皆さんの笑顔を見ると、またそれで自分が笑顔になって…
ファンの皆さんのおかげで“アイドルの猪狩ともか”でいることができる。そんな時間が大好きです。
だからもちろん【ステージ復帰】を目指していました。
“歌って踊らなくなる時 = 卒業”
としか考えたことがなかった私は、踊れない猪狩ともかを想像することができなくて。そんな状態の私に需要はあるのか。いったい何ができるのか。
絶望しました。
でも不思議と“仮面女子としての活動を辞める”という考えに至ったことは1度もありませんでした。
今後どうしたいか考えたときに“車椅子の猪狩ともか”としての活動を自然と想像している自分がいました。
皆さんの温かさに何度も救われました。夜にひとりで不安になったとき、皆さんの言葉が本当に救いでした。
皆さんの気持ちは確実に私に届いています。心からありがとうございます。
まだ、アイドルとしてステージに立つ可能性はあります。ありますが・・・かなり確率は低いようです。
しかし、ステージに立って踊るという行為は絶望的ですが、アイドルとして活躍することは何のハードルもありません。
車いすだってアイドルですからね!!もう、こうなったら、車いすアイドルとして先駆者になってほしいですね。
もちろん、始球式で投げている姿もみたいですし、ステージで踊っている姿も見たいです。私はずっと応援しています。
だって、自分の不注意でもないのに・・・こんな仕打ちはあんまりです。復帰を心から祈っています。
今後の活動
脚が動かなくなっても、車椅子に乗りながらやりたいことはたくさんあります。
仮面女子の曲を作詞したいです。
ラジオや講演、司会など、お話する仕事をしたいです。
生きている限り埼玉西武ライオンズの応援をし続けていきたい、野球のお仕事をしたいです。
挙げればキリがありません。
そして最終的にはやっぱり、これは“神様の存在”とか“奇跡”という言葉になってしまいますが、脚が元通り動くようになって【アイドルとしてステージで踊りたい】です。
幸せなことに、待ってくれている人たちがたくさんいます。
このことが私の最大の励みになっています。
時間はかかるかもしれません。
元通りは無理かもしれません。
でも必ず笑顔で「久しぶり!」って元気な姿で皆さんに会いたいです。
あの日、色んな偶然が重なって私の両脚は動かなくなってしまいました。
でも、命が助かりました。
目撃者のお話によると現場は酷い状況で、命が助かっただけでも有難い状況だったそうです。
私は生きています。
このことだけは何にも代えることのできない神様からのプレゼントだと思っています。
その分試練も与えられたけど、きっと越えられない試練は与えないはず。
私は前を向いています。もう心配しないでね。
これからも猪狩ともかを見守ってください。そして一緒に歩んでいければ嬉しいです。
この先もずっと、よろしくお願いします。
猪狩ともかさん本人も諦めていません。
この状況でやりたいことがきりないほど上げられる人がどれだけいるでしょうか。
私だったら毎日家で泣いて、誰かに当たって一生を終えるかもしれません。ほとんどの方はそうではないでしょうか。
そういう意味では、猪狩ともかさんほど強い女性はいませんよ。
まだ、リハビリ中ということで、退院もされていませんので、安直なことは言えませんが、早く猪狩ともかさんがアイドルとして復帰されることを祈っています。
復帰会見
2018年8月26日、東京・秋葉原にある常設劇場「仮面女子CAFE」で復帰会見を行った。
約4か月ぶりに劇場に姿を現した猪狩は、スチガのイエローの衣装を身にまとい車いすに乗って現れ「ただいまー!」とあいさつした。
大歓声を浴び、サイリウム、旗など黄色一色で迎えられた猪狩は、
- 「本当にすごい。言葉を失います」
- 「私自身も何で私がこんなことにならないといけないんだと思ってしまったこともあります」
- 「毎日、皆さんが力強い声援を送ってくれて、待ってるよって言ってくれて、私には帰る場所があるんだって、そういう風に思えたことがすごくすごく大きな力になっていて」
猪狩は「9月9日、メットライフドームで開催される埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズの試合で、始球式をさせて頂くことになりました!!メットライフドームで始球式をするという夢が叶った1年後に、また2年連続で始球式をさせて頂けるなんて本当に嘘みたいでうれしいです!!」と喜び。
「去年はワンバウンドで悔しい思いをしたので、『次はノーバウンドで投げたい!』と思っていましたが、突然の事故で車椅子生活となりました。
それでも『ノーバウンドで投げたい!』という想いは変わらず、『車椅子でノーバウンド始球式をしたい!』と思うようになりました」と決意を明かし、
ノーバウンド投球を実現させるために、現在猛特訓中です!車椅子の無限の可能性を感じて頂けたら嬉しく思います。当日は精一杯頑張ります!!」と意気込んだ。
車椅子アイドルと言えば少し聞こえが悪いかもしれませんが、たとえ車いす生活になっても、アイドルとして活動できる。
このことは、今、車いす生活を送っている人たちに勇気を与えてくれます。
始球式も担当されるということで、今後の活動はアイドルという枠を飛び出していくことは間違いありませんね。
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